テレワークだとずっと仕事に追われていてゆっくり休めない…という話をよく耳にします。これは仕事とプライベートの切り替えがうまくできていないことが原因でしょう。
そんなときに是非取り入れて欲しいのがアロマです。
一見関係の無さそうなテレワークとアロマですが、人間の脳と香りには密接な関係があるんです。
今回はテレワークにアロマがおすすめな理由とともに、仕事のシーン別に最適な香りを解説していきます。
テレワークにアロマがおすすめな理由
香りには自律神経を刺激する作用があります。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、この2つの切り替えによって私たちの体は仕事モードになったり、お休みモードになったりします。
出社するだけで仕事モードに切り替わる人が多い一方で、在宅勤務だとなかなか仕事モードに切り替えられない人もいるでしょう。
また終業時間も決められていないテレワークの場合、徹夜で仕事をしてしまう人も……。
こういう状況の継続や繰り返しによって自律神経のバランスが乱れてしまいます。
特に交感神経が優位に働いてしまうと心身が常に緊張状態になり、なかなかリラックスできなくなってしまうのです。そうすると夜も眠れなくなり、寝不足が続くとさらに不調が起こりやすくなってしまいます。
そこで自律神経を刺激してくれる香りの活用がおすすめ!
香りが脳に作用することで仕事モードとお休みモードの切り替えをしやすくしてくれます。
アロマなら手軽に取り入れられるので、仕事とプライベートの境界線がつけにくい在宅ワークにもぴったりですね。
アロマにも交感神経を刺激するものや副交感神経を刺激するものまでさまざまな香りがあります。使い分け次第では仕事の効率化にも繋がるでしょう。
なんと世界には300種類ものアロマオイルがあるのだとか!
仕事に集中したいときにおすすめの香り
仕事に集中したいときには脳を活性化させてくれるタイプの香りが適しています。
頭がスッキリすることで集中力や記憶力も高めてくれます。
仕事をスタートさせる時間に合わせ、アロマディフューザーなどで仕事部屋に香りを漂わせておくといいでしょう。
「アレクサ、アロマをつけて」で動くアロマディフューザーも登場!
レモン
柑橘系の一種であるレモンの香りは消臭剤などにもよく使用されています。
馴染みのある爽やかな香りなので、ハーブ系のクセのある香りより日常に取り入れやすいでしょう。
レモンの香りは頭をスッキリさせてくれる効果もあるので、朝からシャキッとしたい就業前や、集中力を高めて仕事モードに切り替えるときにピッタリのアロマです。
またイライラを鎮めてくれる作用もあり、冷静に物事を判断できるようにもなります。
特にテレワークは相手とのコミュニケーションが取りづらい面もあるので、思うようにいかずイライラする場面もあるでしょう。
そんなときにレモンの香りをデスクのお供にするだけで少し心に余裕ができるかもしれません。
ペパーミント
ペパーミントの香りも頭をスッキリさせてくれます。
ペパーミントの爽快感は眠くてボーッとしている頭をシャキッと目覚めさせてくれるため、よく眠気覚ましにミント系のガムを噛む方もいらっしゃいますね。
クールな刺激が脳にも効果的に働きかけてくれるんです。
またペパーミントの効能はとても幅広く、長時間のデスクワークでの眼精疲労や頭痛などにも効果が期待できます。
特に集中して取り組みたい仕事があるときは、ペパーミントの香りで頭をクリアにしてみてはいかがでしょうか。
一息つきたいときにおすすめの香り
テレワークだと仕事に追われてリラックスするタイミングがない……。こんなお悩みを持つ方には癒し効果のあるアロマをおすすめします。
ブレイクタイムに是非活用してほしい香りをいくつか挙げていきますね。
ラベンダー
ラベンダーの香りは副交感神経に作用しやすいので心身ともにリラックスしたいときにおすすめです。
身の回りの香料に使用されることが多いので、人気の香りの一つでもあります。
少し横になって目を閉じてラベンダーの香りを感じると、まるでラベンダー畑の真ん中で寝ているような気持ちに……。
想像しただけでも癒し効果が倍増しそうです!
またラベンダーのアロマは緊張をほぐしてくれるので夜眠れないときにも活用できます。優しいフローラルの香りが快眠へと導いてくれますよ。
仕事で煮詰まっていたら無理に進めず、一度ラベンダーの香りに身を委ねてリラックスしてみるのもいいですね。
カモミール
カモミールはハーブの一種でほんのり甘い香りが特徴。ラベンダー同様に副交感神経に働きかけてくれるので、ゆっくりしたいときにおすすめです。
心を落ち着かせてくれる効果もあるので、アロマとともにハーブティーなどで香りを楽しむのもいいですね。
仕事がうまくいかなくてモヤモヤしているときにはカモミールの香りで一度リセットすると心が整いますよ。
疲れたときにおすすめの香り
疲れているときは大抵自律神経のバランスが崩れています。
特に寝不足や慢性疲労の状態が続くと交感神経が優位になり、体がお休みモードに切り替えづらくなってしまうのです。
そんな時は副交感神経に働きかけつつ、疲労回復を促してくれる香りを選んでみましょう。
ゼラニウム
ピンクや赤のお花が可愛いゼラニウムは薔薇のような香りとハーブが混ざった香りが特徴です。
ゼラニウムのアロマを活用すると優位になっている交感神経の働きを抑えて、ストレスから解放してくれます。
また女性が悩まされることが多いホルモンバランスの乱れによる体調不良にも作用してくれます。生理前のイライラ・PMSなどにも効果的ですね。
デスクワークによる慢性疲労を癒すには、ゼラニウムのアロマを使ったマッサージもおすすめです。マッサージに使用する場合は肌に直接使用できるタイプのアロマを選択してください。
ローズマリー
ローズマリーはハーブの香りが比較的強めのアロマです。料理の香り付けなどにも使用されていますね。
ローズマリーは自律神経の働きを整えるとともに、寝不足でボーッとした頭をスッキリさせてくれます。
イライラを鎮めて心を落ち着かせてくれるので疲れきった心身にはぴったりのアロマです。
ただ香りが少し強めなので好みが分かれます。
柑橘系やミントなどの香りとブレンドしてほんのりアロマを漂わせるのがおすすめです。
ラベンダーやユーカリとも好相性!
【番外編】食欲がとまらないときにおすすめの香り
自宅で仕事をしていると、ついついおやつをお供にする時間が長くなってしてしまったり……なんてことも。
そんなときにおすすめ!食欲を抑えてくれる香りをいくつかご紹介します。
グレープフルーツ
グレープフルーツは柑橘系の爽やかな香りが特徴です。
グレープフルーツのリモネンという成分が食欲を抑え、心身を活動的にしてくれます。
リラックス効果もあるのでストレスによる爆食いなどにもぴったりですね。
オレンジ
オレンジもグレープフルーツと同じリモネンが含まれており、食欲を抑える効果があります。また、交感神経を優位にしてくれるので代謝アップも期待できます。
オレンジはスッキリと甘い香りが特徴です。クセのない優しい香りなので老若男女に好まれるアロマの一つでもあります。
また空気を綺麗にしてくれる効果もあるので、お部屋にアロマスプレーをシュッとするだけでもいいですね。
快適な仕事場作りにも欠かせないアロマです。
アロマでテレワークにメリハリを
香りの種類によってもたらす効果はさまざまですが、アロマには癒しを与えてくれるものが多いです。
テレワークのように自宅で過ごす時間が長い人には日常と仕事を切り離すことでメリハリが生まれます。
その一環として手軽に始めやすいアロマを取り入れてみることをおすすめします。
疲れた心や体を労い、休むときに思いっきりリラックスすることで生活にも変化が出てくるでしょう。
是非アロマをお供に快適なテレワーク生活を送ってみてください。