フリーランス、かつリモートで安定した仕事を見つけるには、Webデザイナーやエンジニアなどの専門スキルがあると有利です。
しかし、未経験から始められる仕事もたくさんあります!
実際、筆者は海外移住をきっかけにフリーランスとなり、未経験からさまざまな業務にチャレンジして仕事の幅を広げました。
今回は未経験から在宅フリーランスを始めるにあたって始めやすい職種や、スキルアップにつながる働き方を紹介します。
未経験・スキルなしでも始められる在宅ワーク
リモートワークでは対面でのレクチャーが難しいため、分かりやすいマニュアルが整備されていることがほとんどです。
こうしたマニュアルどおりに作業できれば未経験でも取り組める仕事がたくさんあります。
未経験でも始めやすい仕事をいくつか紹介します。
データ入力作業
データ入力作業は、パソコンを使って資料の中にデータを入力する仕事です。
マニュアルが理解できて、パソコンを使った文字入力ができれば誰にでもできます。
- 子育て中のかた
- とにかく実務経験を積みたいかた
考え込まずにできる単純作業であることと、空いた時間に作業できることから、子育て世代の女性に人気です。
とはいえ、難易度が低い作業のほとんどが1件あたりの単価報酬であり、単価は高くありません。
低単価でも空いた時間にコツコツ作業して、とにかく実務経験を積みたい方に向いています。
採用代行の仕事
クライアント企業の代わりに採用プロセスの一部をお手伝いする仕事です。
クライアントによっては人事経験者が優遇される場合もありますが、未経験でもOKとしている案件もたくさんあります。
- 採用計画策定
- 募集媒体の選定と募集
- 応募者管理
- 採用担当者教育
採用代行業務はこんなにも幅広いんです!
なかでも未経験者におすすめなのが応募者管理業務です。
- 選考結果連絡作業
- 応募者の一次選考
- 面接日時調整(メールや電話・募集媒体のメッセージ使用)
管理業務ひとつとってもこれだけの作業があります。
クライアントや応募者と直接やりとりするため、コミュニケーション力と臨機応変さ、そして正確性が求められる仕事です。
他者のサポートや、人とかかわるのが好きな方におすすめです!
経費精算の仕事
クライアントの経費精算の一部をお手伝いする仕事です。
- 領収書やレシートの整理・仕分け
- 記帳処理
- 会計ソフトの設定
経理経験者が優遇されることもありますが、一部の業務は単純作業のため未経験可の案件も多く出ています。
特に、領収書・レシートの整理や仕分け、記帳処理はマニュアルが完備されていることが多く、マニュアルどおりに作業できれば問題ありません。
経理分野に興味ある方や数字やデータ入力に強い方に向いている業務です。
仕事の探し方
完全に独立し、直接仕事を請け負うレベルに突入するには時間もスキルも実績も必要。
まず外注ワーカーとしてクライアントと業務委託契約を締結し、コンスタントに仕事を受注して生活を安定させるのが一般的です。
まずは自分がどんな仕事にチャレンジしたいかを考えて、その仕事を扱っている業務委託先を探しましょう!
狙い目はBPOサービス企業
BPOサービスとはビジネスプロセスアウトソーシングサービスの略称で、主に企業の総務・経理・人事などの業務を代行するサービスをさします。
たとえば△△社はコア事業を自社で行い、A・B事業は事業ごとBPOサービス企業(図のオレンジ色)にアウトソーシングしています。
BPOサービス企業はA・B事業をプロジェクト化し、通常のアウトソーシング事業として業務委託人材に委託するという流れです。
- 企業は業務の一部をBPO企業に委託
- BPO企業は業務を細分化
- 細分化した業務を業務委託人材に委託
BPOサービス企業は業務プロセスを完全マニュアル化し、未経験ワーカーでも働きやすい環境を整えています。
幅広い領域でBPOサービスを展開している企業は、保有している案件の数も種類も豊富。
「オンラインアシスタント」「在宅アシスタント」などで検索するとBPO企業がヒットします。
クラウドソーシングを介さず自社でアシスタントを募集しているケースもあるため、ぜひ探してみてください。
以下は株式会社キャスターのアシスタント採用ページです。フリーランスとして登録するなら「雇用形態:業務委託」の案件が該当します。
クラウドソーシングサービスを利用して契約先を見つけるのもあり
企業が業務の一部を外部に委託するのがアウトソーシングです。
その業務をとりまとめて業務委託人材につなげるのがクラウドソーシング企業。
クラウドソーシング企業として有名なのがクラウドワークスやランサーズです。
クラウドソーシング企業は、発注者と受注者のマッチングから報酬の支払いまで一括対応しています。
発注者は企業だけでなく個人の場合もありますので、間にサービス企業を挟むことで業務面・報酬面のトラブルを未然に防げるのは大きなメリットです。
- 会員登録をすれば案件の詳細が閲覧できる
- 興味があるジャンルや希望報酬で絞り込んで応募できる
- プロフィールが希望職種を登録しておけばスカウトが届くことも
どんな仕事をしたいか定まっていない方や、業務委託の仕事の全体像が知りたい方は、まず登録してみるといいでしょう。
以下の記事ではフリーランスの仕事の探し方を7つご紹介しています!
スキルアップ・仕事の幅を広げる方法
フリーランスのリモートワーカーにとって、スキルアップや仕事の幅を広げることは報酬アップにつながります。
スキルがないのにスキルアップ? 仕事の幅を広げるってどういうこと? 小さな一歩から始める方法をご紹介します。
未経験の方はできることからステップアップしていきましょう!
未経験でもできることからチャレンジ
未経験だと最初の一歩を踏み出すのに躊躇しがちですが、「未経験可」「未経験者歓迎」の業務は専門スキルがないリモートワーカーにとってチャンスです。
「経験がないから私にはできない」ではなく、「未経験でもOK? だったらチャレンジしてみよう!」の精神で取り組むことがスキルアップにつながります。
ほとんどの業務で研修があったりマニュアルが完備されていたりします。全て吸収することを意識しましょう。
業務委託先のプロジェクトでステップアップを目指す
業務委託先で依頼された業務に対して真剣に向き合っていれば、作業の正確性やスピードが上がり、信頼されるようになります。
信頼度が上がれば新たな業務や難易度が高い業務も依頼されるでしょう。
これを繰り返していけば、ポジションアップのチャンスだって巡ってくるものです。
フリーランスのリモートワーカーを活用している企業では、リモートワーカーがプロジェクトの管理をしていることもよくあります。
未経験で業務を始めて、1年後にはプロジェクトリーダーに抜擢、なんてことも夢ではありません。
とはいえ、ステップアップを望むなら「今日明日」の成長ではなく長い目で見る必要があります。
日々の作業パフォーマンス向上を意識して取り組むことが大切です。
人とのつながり・リモートワーカーネットワークを大切に
リモートワーカーとして仕事をしていると対面の交流は減りますが、必然的に他のリモートワーカーとつながる機会が増えます。
人とのつながりを大切にしているとプロジェクト内での評価が高まり、ステップアップのチャンスが増えたり、他の仕事を紹介してもらえたりすることも。
何事もご縁ですので、仕事の幅をひろげられるよう、人とのかかわりは大事にしましょう!
幅広い事業を取り扱う企業と契約する
仕事の幅を広げるには、契約企業の事業幅に着目しましょう。
幅広いジャンルのアウトソーシング事業を手掛けている企業がおすすめです。
クライアント企業にはどんな事業部があり、どんな職種の人が働いているのか。最も正確な情報が得られるのは企業の公式サイトです。
例えば単純作業のデータ入力からスタートしたとしても、採用代行業務→社内人事業務のように、徐々に業務の幅が広がるチャンスもあるでしょう。
筆者も実際に、データ入力→コール業務→コール業務リーダー→社内プロジェクトリーダー→コミュニティサブマネージャーのように徐々にステップアップしています。
未経験だからといって躊躇せず、何事も果敢にチャレンジしてみましょう!
まずはチャレンジして先へ進もう!
フリーランスの在宅ワークは、誰かが仕事を運んできてくれるわけではありませんし、お得な情報を教えてくれるわけでもありません。
一にも二にも自主性が求められます。
企業の正社員とは扱いが違うので、「分からないことは全て丁寧にサポート」は期待しないほうがいいでしょう。
「未経験なので」は言い訳にならず、分からないことは自分で調べて解決する「行動」が求められます。
しかし、日々勉強しながらスキルをモノにしていけば必ず評価されます。
1教えれば10まで伸びる、と判断されれば周囲はどんどんステップアップの手助けをしてくれるようになります。
リモート環境でも、日々の努力やひたむきさって伝わるんです。
これからフリーランスとして働こうと準備している方は、チャレンジ精神を大切に、自分にあった仕事を探してみましょう!