これからフリーランスを目指す人の多くが、たくさんの不安を抱えています。
今回は数ある中から厳選した不安をひとつ、取り上げます。
フリーランス検討中の方の不安
「私はフリーランスという働き方を楽しめるだろうか?」
「この働き方は自分に合うだろうか」「途中で投げ出さずに続けられるだろうか」
こうした不安を解消できるように、筆者が考える「フリーランスを楽しめる人の特徴」を集めてみました!
フリーランスを「楽しむ」ってどんな状態?
筆者の周囲には「フリーランスになったけれど自分には合わなくて会社員に戻った」という人もいれば、「フリーランス最高! この働き方以外考えられない!」という人もいます。
フリーランスを楽しめる人と、楽しめない人の差は何なのでしょうか。
今回の記事では以下に当てはまる人々を「フリーランスを楽しめる人」と定義して、その特徴を紹介していきます。
- フリーランスにうまく適応できる人
- フリーランスの大変な部分をうまく乗り越えられる人
仕事への向き合い方
フリーランスは自由な働き方だからこそ、仕事への向き合い方が重要!
フリーランスを楽しめる人に共通しているスキルや考え方を紹介します。
自己管理能力が高い人
フリーランスは時間の縛りがないことがメリット。働く時間も、働く曜日も、全て自分で決めることができます(もちろん例外はあります)。
またフリーランスの評価にとって大切なのは、「労働時間の長さ」よりも「納品物の完成度の高さ」です。
短時間で高い成果を出せれば文句なしですが、時には何十時間もかけてようやく完成に漕ぎ着けられる、ということもあるでしょう。
つまり「好きな日に好きなだけ働いて、仕事さえ終わっていればいくら遊んでいても構わない」のですが、その一方で「納品物が完成するまでは休めない」ということ。
時間の制約がないのはメリットですが、だからといってダラダラと仕事をしたり怠けたりしていれば、当然結果は残せません。
納期までにきちんと仕事をやり切り、クライアントに納品するためには、日々自分を律する力が求められます。
自分自身を管理する能力がある人にとっては、好きなときに働いて好きなときに遊べるフリーランスは最高に楽しい働き方といえるでしょう。
筆者もフリーランスならではのメリットを生かして、混雑しにくい平日にショッピングやランチを楽しんだ経験あり! その分、夕飯やお風呂の後、家族の休日に仕事をして調整していました。
向上心がある
フリーランスは不安定な働き方であり、いつ仕事がなくなるかわからないのがデメリットです。
その一方でフリーランスを長く続けていると、仕事が比較的安定しているフリーランスに出会うこともあります。
クライアントと長期的に継続契約している人がほとんどです。
ただ、どんな状況であれ、努力を怠るとすぐに仕事はなくなります。
- 自分より優秀なフリーランスが入ってきた
- 情報のキャッチアップ不足で新しいシステムについていけない
- たった1回の手抜きがバレた 等
フリーランスは、自分が頑張った分だけ仕事が増えたり、収入がアップしたりする「頑張りが結果に反映される働き方」です。
常に向上心を持って仕事と向き合える人ならいい結果を出し続けられるので、フリーランス生活も楽しめるでしょう。
すぐ現状に満足してしまったり、自分を高める努力ができなかったりする人には、フリーランスはツライ働き方かもしれません。
性格や好み
フリーランスの流動的な働き方を楽しめる人には、共通の「好み」があるのではないか? と考えています。
その共通項をご紹介します。
ピンチはチャンス!変化を楽しめる人
安定感のある会社員と比べて、フリーランスは不安定かつ流動的な働き方。
双方の事情で契約が継続できなくなり、「突然明日から仕事がなくなる」なんてことも稀ではないのです。
もちろん、そういったネガティブな状況変化にも対応できるように、日頃からリスクヘッジをしておく必要があるのですが、それでも当然変化そのものを避けることはできません。
- ネガティブな状況変化に落ち込みすぎず、気持ちを切り替えて次のステップへ移行できる人
- 変化すること自体を怖がらず、それを受け入れられる人
こういった人は、フリーランスの不安定かつ流動的な部分まで楽しめるでしょう。
安定感を求める人、不安定さを楽しむ余裕が持てそうにない人は、フリーランスより会社員の方が落ち着いて働けるかもしれませんね。
フリーランスのリスクヘッジについては以下の記事を参考にしてください!
努力するもしないも自由!自由を楽しめる人
ただ待っているだけで仕事が舞い込んでくるフリーランスは、そう多くありません。
ほとんどのフリーランスが自分で営業したり、実績を積んだり、細かな努力を積み重ねて案件を獲得しています。
自由を楽しめる人
仕事を得るための努力も仕事の一部だと思って取り組める人。
知識を得るために日々アンテナを張り、仕事に生かせることがあれば何でも取り入れ、スキルを磨いていかなければなりません。
このように、最初から最後まで自分で考えて工夫しながら進めるのが好きな人は、フリーランスになっても楽しめます。
コミュニケーション
どんな働き方を選んでも、コミュニケーションは欠かせない要素のひとつです。
「他者との関わり方」という面から、フリーランスを楽しめる人の特徴を紹介します。
人と話さなくても大丈夫な人
フリーランスの多くがリモートワーク。
クライアントとの連絡手段はチャットなど非対面であることがほとんどです。
つまりビデオミーティングや出社などをしなければ、仕事中に声を発する機会がほぼないということ。
- ひとりで黙々と作業するのが好き
- 他者との対面コミュニケーションがあまり得意ではない
こんな人なら、フリーランスになっても楽しめるでしょう。
反対に、誰とも言葉を交わさない環境にいるのがストレスだという人には、フリーランスは辛いかもしれません。
※ただし人と会話しない状態が長く続きすぎると、案外ストレスが溜まるもの。
仕事中に誰とも話す機会がない人は、時折外出するなどして対話の機会を設けるのもおすすめです。
営業スキルがある人
フリーランスと会社員の違いはたくさんありますが、その中のひとつに「仕事の取り方」があります。
たとえば筆者が新入社員だった頃は、先輩社員に指示されたことをやりながら学び、経験を積んでいきました。
ある程度仕事を覚えてからは自分で「〇〇をやりたい」と発信することもありましたが、上司から「これをやって」と指示されたこともたくさんあります。
会社員はこのように、決められた役割や本人の経験値に従って仕事が与えられるケースが少なくありません。
もちろん細かな指示をされない場合もあるでしょうが、おおまかにやること=仕事が決まっていることがほとんどです。
しかしフリーランスになると、誰も仕事を与えてはくれません。
経験のない駆け出しフリーランスも、歴の長いベテランフリーランスも、自分で営業して仕事を獲得しなければならないのです。
そのため、自分を過大評価/過小評価せず、きちんとアピールするスキルが求められます。
- 会社員:上司や先輩からの指示、なれてきたら希望を出すことも
- フリーランス:営業・応募でできることをアピールする
このような営業活動にも前向きに取り組める人、手を抜かずに取り組める人は、フリーランスを楽しめるでしょう。
反対に自分のアピールが苦手な人、与えられた仕事だけをただ黙々とこなしたい人にとっては、フリーランスはストレスのかかる働き方です。
金銭面の管理で土台を整える
最後は、フリーランスを楽しむために必要なことを紹介します。
それが金銭面の管理。
フリーランスは、売上や経費の管理をはじめ、社会保険料や税金の支払い、確定申告など、お金にまつわる全てのことを自分でやらなければなりません。
もちろん全てを自分1人で抱える必要はなく、会計ソフトを使用したり税理士へ依頼したりしてもOK!
月々の利益の管理や確定申告など、特に大変な部分はソフトや専門家に頼りながら管理すれば問題ありません。
大切なのは、面倒な手続きも含め金銭にまつわることを全て自分ごととして捉えられるかどうか。
面倒がって後回しにし続けてしまったり、深く考えずに放置してしまったりする人は、フリーランスになっても辛いだけでしょう。
自分次第で変えられることも!フリーランスを楽しもう
今回紹介した特徴に当てはまらない人が「絶対にフリーランスを楽しめない!」ということではありません。
考え方や行動を少し変えるだけで手に入ったり、工夫次第で身につけられたりするものもあります。
実は筆者も会社を退職して独立したあと、何度も「会社員を続けていた方が仕事を楽しめたのではないか?」と考えたことがありました。
しかし今では「仕事が楽しい!」「フリーランスで良かった!」と思っています。
このように変化したのは、少しずつ考え方や行動を変えられたから。
フリーランスにはたくさんの不安や困難がある一方で、たくさんの喜びや楽しさもあります。
これからフリーランスを目指す人は、ぜひ楽しいフリーランス生活を送ってくださいね。