リモートワークの普及とともに、Web会議で顔出しする際の背景について悩む人が多くなりました。
最近は、Webカメラに映り込む生活感を隠すために「バーチャル背景」を使う人もいます。
今回はWeb会議の背景の見せ方に注目してみましょう!
Web会議で背景を変える理由
リモートワークでは欠かせないWeb会議。
その背景設定は人によってさまざまですが、背景を変えたいと感じる主な理由として以下が挙げられます。
- 自宅の生活感が丸見えの背景を隠したい
- 相手に好印象を与えたい
- ビジネスシーンに適した背景にしたい
Web会議の背景が気になる人は、自分が参加者に与える印象や参加者からの評価を意識しているようですね。
自宅からWeb会議に参加すると、自宅の様子がカメラに映り込むリスクがあります。
部屋が散らかっていたり、趣味の悪い家具を使っていたりするのは、本来仕事とは無関係なこと。
しかしこれらが自分のイメージダウンにつながる可能性もあるので、ご注意ください。
会議に適したスペースが自宅にない人は、自宅の映り込みを物理的に遮断するツールの購入や、バーチャル背景の使用も検討してみましょう!
Web会議に適している背景とは
Web会議に適している背景とはどんなものを指すのでしょうか。
Web会議にもいろいろパターンがあるので、まずはTPOに合わせて適切な背景が使えているか確認してみましょう。
クライアントが参加する商談の場合
クライアントが参加するWeb会議では、身だしなみはもちろん、背景にも十分気を遣う必要があります。
特に商談の場ではクライアントに好印象を与える必要があるので、イメージダウンにつながる可能性があるものはカメラに映さないようにしたいですね。
無地を基調に、できるだけ生活感が伝わらない背景、オフィスの会議室にいるような無駄のない背景が理想的です。
上司を伴う社内ミーティングの場合
社内ミーティングでも、日頃接しない管理職や上司が同席する場合は背景に少し気を配りましょう。
特にオフィスからリモートへ切り替えて1発目のWebミーティングが勝負!
というのも、自宅の様子が映ることでオフィスで培ったイメージが良くも悪くも激変する可能性があるからです。
部屋が散らかっていたり身だしなみが整ってなかったりすると、周囲からだらしない人と評価される可能性があるので注意しましょう。
上司を伴う社内ミーティングでは、社外と同レベルの無地背景をわざわざ用意する必要はないかもしれません。
しかし、せめて清潔感が伝わる背景を意識することが大切です。
気心の知れた同僚とのミーティング
気心の知れた同僚とのミーティングで背景を気にする人は少ないのではないでしょうか。
例えば、同僚を自宅へ招いた経験がある人は、ある程度生活感が伝わる背景が映ってもイメージダウンにはつながりません。
またお互いに在宅ワークであることを認識しているため、背景に生活風景が映ることを気にする人も少ないでしょう。
ただ余計なものが映り込み過ぎると、話が脱線して本来の会議の目的からずれてしまう可能性があるので、注意してください。
あなたの背景が会議を長引かせる原因に……。
Web会議に適した背景に変える方法
Web会議の背景を変える方法をいくつかご紹介します!
Web会議はあくまでビジネスの場であるため、シンプルな無地や仕事に関係ないものが映り込まない背景が好まれます。
わざわざレンタルオフィスに行かずとも、自宅にいながらシンプルな背景画面にする方法を考えてみましょう。
自宅にあるシンプルな背景を使用
作業場の背景がごちゃごちゃしている人は、あえて白い壁やシンプルな柄のカーテン前に移動して会議に参加するのはいかがでしょうか。
会議のたびに移動するのは面倒ですが、手っ取り早く自宅にあるものを使用して会議に適した背景にすることができるのでお勧めです。
背景遮断グッズを購入
パーテーションなどを購入して背中側に設置することで、自宅の映り込みを遮断する方法もあります。
購入費用や設置スペースが必要なのはデメリットですが、作業場から直接会議に参加できるので効率的です。
段ボール製の間仕切りパーテーションならインターネットで安く購入できます。こうした背景遮断グッズの購入も検討してみましょう。
シンプルなタイプなら2,000円程度から。
こちらは凹凸があるので何となくオシャレ。ジャバラを利用して小さく畳んでおけるので、ワンルームでも邪魔になりません。
バーチャル背景の設定
Web会議ツールの設定画面からバーチャル背景を設定する方法もあります。
あらかじめ設定しておけば、Web会議接続時に自動で背景が適用されるので非常に便利です。
リモートワークの普及により、ビジネスシーンで使用しやすいバーチャル背景を無料でダウンロードできるサービスも増えました。
ネットで「バーチャル背景」と検索して、会議に適したシンプルな背景を探してみてはいかがでしょうか。
JALのバーチャル背景はとにかく美しい。「本当は直にお目にかかりたかったのですが」という気持ちを込めてクライアントとの商談に。
企業のみならず大学も無料背景を提供中!
こちらから横浜市立大学のバーチャル背景がダウンロードできます。大学の構内とはいえ、ビジネスで使える画像もたくさんありますね。
Web会議で背景を変更している人の割合は?
では、Web会議で背景を変更している人はどれくらいいるのでしょうか。
株式会社アースダンボールが行った「テレワーク中の背景」に関する実態調査によると、背景を変更している人の割合はそんなに多くないようです。
パーチャル背景設定をしている人は約17%、ぼかし機能を使っているのは6%ほど、その他パーテーションやカーテンで背景を変えている人が10%程度でした。
一方、Web会議の背景について何もしていない人は約63%、過半数を上回る結果です。
しかし背景変更をする・しないによらず、Web会議で生活の様子が映り込むことがデメリットだと感じる人が多いことも、調査結果から見えてきます。
実際に部屋が散らかっていることを指摘された事例も目にするので、何もしないにせよ背景には気を遣うようにしましょう。
背景を変えるメリットとデメリット
Web会議にどのような背景で参加するかは、自分の印象を左右する大きな問題です。
背景を変えるメリットとデメリットをしっかり把握して、ビジネスシーンで好印象を与えましょう!
メリット
Web会議の背景を変える目的は、自宅の生活感を出さないためであることがほとんどです。
そのため、ビジネスに適したシンプルな背景に変えることで以下のメリットが得られます。
- プライベートを隠せる
- 不要なものが視界から削除されるため、会議に集中しやすい
- 背景を気にするストレスの軽減
デメリット
一方、背景の使い方によっては以下のデメリットが発生する可能性もあります。
- ビジネスシーンに適していない背景の使用で会議中浮いてしまう
- 会議で1人だけバーチャル背景を使用すると、相手に違和感を与えてしまう可能性がある
- 背景をあからさまに変えることで、自宅が汚いのではと連想させる可能性がある
背景をどうするか迷う場合は上司に相談したり、他の参加者の様子を真似したりして判断するといいでしょう。
「人」を認識するバーチャル背景では、後ろを通る家族の姿は隠せないようです……。
まとめ
Web会議の背景は必ず変えないといけないわけではありません。
会議で重要なのは会議の中身ですから、何の理由もなく背景設定を強制するような職場は少々疑問です。
バーチャル背景はとても便利ですが、まだ「広く普及」しているとはいえないため、使用するタイミングや相手、素材には気を遣いましょう。
会議の前に、上司や同僚が背景をどうしているかリサーチしてから参加するのも1つの方法です。