ドイツというとソーセージやビールをイメージする人が多いのではないでしょうか。
正解です!ドイツでは日本人が想像もできないくらい豊富な種類のビールとソーセージを堪能することができます。
日本でも毎年秋になるとドイツのオクトーバーフェストが開催され、その賑わいは毎年ニュースで紹介されるほどです。
しかしドイツの魅力はそれだけではありません!筆者が住む地域は広大な魅惑の黒い森に囲まれ、馬が道を散歩していることもしばしば。
自動車産業が盛んで、田舎ではオフィスワーカーよりも職人さんが多い印象です。職種によってはマイスター制度があるなど、独特な職文化をもつのもドイツの特徴。
今回はそんなドイツ在住の筆者が、ドイツでのリモートワークメリットとデメリットについて紹介します。
ドイツ在住日本人にリモートワークがお勧めな3つの理由
ドイツに住む日本人にとって、リモートワークは非常にお勧めのワークスタイルです。
特に田舎暮らしで車がなく、ドイツ語が話せない人は、リモートワーク以外の選択肢はかなり限定されます。
そこで、ドイツでリモートワークをお勧めする理由を挙げてみました。
日本語で未経験からの仕事ができる
海外在住の日本人にとって日本語で仕事ができるのは最大のメリットではないでしょうか。
特にドイツ在住でドイツ語が話せない日本人が外勤の仕事を見つけるのは至難の業です。
英語が流暢であれば働ける職場もありますが、日本と異なり専門性や即戦力を重視する会社が多いため、未経験からスタートできる仕事は限られます。
日本食レストランやドイツに支社を置く日本企業を探しても、倍率が高く採用に至らなかったり、アクセスが不便だったりすることもしばしば。
その点リモートワークなら最初から日本語で仕事を探せるだけでなく、就業先ロケーションを気にする必要もありません。
未経験からでもオンライン講師・ライター・カスタマーサポート・ECサイト運営など、チャレンジしやすい環境があるのもメリットです。
交通費と移動時間を大幅カット
交通費や職場への移動時間をカットできるのも、リモートワークのメリットの1つです。
そもそもドイツでは、企業が労働者の交通費を負担するという概念がほとんどありません。個々の固定給から交通費を支払う必要があるので、ドイツで働く人にとっては大きな負担となっています。
就業先の近くに住居を構えれば話は別ですが、ドイツ人は車で職場へ移動する人がほとんどです。
ドイツの高速道路(アウトバーン)は時速制限がないことで知られています。高速運転に慣れている人が多いので、車通勤が1番時短にもつながり便利な移動手段なのです。
時速制限に慣れた日本人にとって、ドイツでの車通勤は少しハードルが高く感じるかもしれません。
電車やバスを利用することも可能ですが、電車やバスは日本と異なり少し不便です。
- 公共交通機関の運賃が高い(ガス代の方が安い)
- 公共交通機関の本数が少なく、到着までに車より2倍くらい時間がかかる
- 公共交通機関は時刻表通りに稼働しないことが多い
車通勤でも公共交通機関の利用でも、自宅から職場へ移動するためには時間とお金がそれなりにかかります。
その点、リモートワークなら交通費も時間も気にせず仕事ができるわけです。
働きながらヨーロッパ周遊が可能
リモートワークをお勧めする3つ目の理由として、ワーケーション気分が味わえる点が挙げられます。
ワークスケジュールを自分で自由に管理できるのはリモートワークの醍醐味ですが、場所を気にせず自由に働けるのも大きなメリットです。
ドイツでは就労VISAを取得すれば、EU圏内どの国でも自由に働くことが許可されています。そのためWi-fi環境とパソコンさえあれば、ヨーロッパを旅しながら仕事をすることも夢ではありません。
もちろんヨーロッパ周遊となれば移動費用や滞在先費用など出費が多く、簡単にできることではありませんが、機会があれば是非チャレンジしてみたいものです。
リモートワークのデメリット
たくさんのメリットがあるリモートワークですが、良いことだけではありません。
では、ドイツでのリモートワークにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
スタート時期は安定収入につながりにくい
まず、リモートワークのデメリットの前提として安定収入につながりにくいことが挙げられます。
リモートワーカーの仕事の大半は業務委託契約のため、固定給ではなく作業量に対しての単価報酬が支払われるケースが多いです。そのため、正社員のような安定した月給は保証されません。
もちろんスキルがあれば完全リモートの正社員雇用で仕事できる人もいますが、スキル・経験がなければ最初から安定した収入を得るのは難しいでしょう。
また業務委託契約の場合、慣れないうちは稼働時間と報酬のバランスがとれず、時給換算にすると報酬が非常に低く感じるということも多いです。
自分で確定申告しなければならない
日本同様ですが、ドイツでも収入を得たら住民は税金を払う義務が発生します。
会社員であれば会社が給料から自動的に源泉徴収してくれますが、フリーランスのリモートワーカは税務署に行くか、オンライン申請にて自分で確定申告をしなければなりません。
しかも書類は全てドイツ語なので、ドイツ語が理解できないとかなり難関な作業になるでしょう。
ドイツでは、例え日本企業から日本円で収入を得ていたとしても、ドイツ住民である限り所得税はドイツで支払う義務があります。
フリーランスが支払う税金は主に所得税と売上税の2種類ですが、税率や支払い金額は収入やは業務内容によって異なるのが特徴です。
ドイツは賃金に対する租税が最も高い国の1つとしても知られおり、所得税は比例累進課税で14~42%と定められています。
この税率の高さは、リモートワーカーに限らずドイツで働くデメリットともいえるでしょう。
1,000円稼いでも420円は税金で払わないといけないなんて……、驚きですよね。
自宅にこもりがち
リモートワークをすることでもう1つ起こりうるデメリットは、自宅にこもりがちになることです。
特に海外生活では知り合いが少なく、交通事情も不便なため、在宅で仕事をすると外出する機会が一気に減少する傾向にあります。
普段から外出や運動を意識している人であれば問題ありませんが、家にこもりすぎると筋肉の減少、体重の増加など健康に支障をきたす場合があるので気をつけましょう。
日本ではリモートワークうつが増加傾向!
パソコン1台で時給3000円以上稼ぐ秘訣
収入が安定しにくいリモートワーカーですが、リモートワークを逆手に賢く働けば時給3,000円も夢ではありません。
時給3,000円が多いと感じるか少ないと感じるかは人によって異なると思いますが、ドイツでリモートワークをするのであれば、税金が高い分時給3,000円は目指したいところです。
Wワーク・トリプルワークをしよう
収入を上げる手段として、1番簡単な方法はいくつかの仕事を掛け持ちすることです。
正社員雇用だと仕事の掛け持ちは難しい場合がありますが、フリーランスのリモートワーカーであれば仕事はいくつだって掛け持ちできます。
例えば、ライターとコール業務の仕事を掛け持ちで受けたとします。
コール業務が受電の仕事の場合、電話が常に鳴っている訳ではありません。そこで、電話がならない時間にライターの仕事をサクサク進めると業務効率が上がり、時給換算の報酬も上がります。
筆者もライター・在宅コール・プロジェクトリーダー等、複数の個人/企業と業務委託契約中です。
報酬は案件によって本当にピンキリですが、経験や実績を積むほど高単価の仕事を得られるチャンスは広がるのでチャレンジしてみてください。
作業単価が高いスキルを身につけよう
シンプルに高収入を目指すのであれば、作業単価が高い業務スキルや経験を身につけることが得策です。
- 高い語学スキル(翻訳・通訳など)
- ITスキル(エンジニア・コーダー・Webデザインなど)
- クリエイティブスキル(イラストレーター・デザイナー・動画編集など)
- オンライン講師スキル(語学・音楽・フィットネスなど)
上記のような仕事は、時給で働けたり作業単価が高めに設定されていたりすることが多いので、高収入につながります。
特にシステムエンジニアなどのITスキルを持っていればリモートワークでも年収500万円は目指せます。
オンライン日本語語学教師をするスキルが十分にあれば、1時間の単価を3,000円に設定して生徒を募集することも可能です。
まずは、自分の興味をもてるスキルから勉強してスキルアップを図りましょう!
意外な趣味が仕事につながることも?!
まとめ
リモートワークの基盤を作っておくと、場所にとらわれることなく世界中で働くことが可能になります。
ドイツでは叶いませんが、日本より物価の安い国へ移住したとしたら、日本通貨で日本水準の収入を得ながら、海外で少しリッチな生活をすることもできるのではないでしょうか。
リモートワークは少なからずデメリットもありますが、こつこつ続けることでスキルアップができるのもメリットです。
海外在住でなかなか仕事が見つからず悩んでいる人がいたら、是非1度チャレンジしてみてください!