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テレワークうつ急増!メンタル不調のサインとうつ病回避策を考える

突然のテレワーク移行によってうつ状態や過労に陥る方が増えています。一般的に「テレワークうつ」と呼ばれるものです。テレワークうつはうつ病ではありませんが、進行すれば当然うつ病になります。

大手企業が予防チームを組織するほどテレワークうつは社会問題化しており、テレワークにおいても社員のメンタルヘルス対策は企業の急務といえそうです。

テレワークうつにならないためにも早く気付くためにも、テレワークうつの進行の要因や症状・原因と対策を知っておきましょう。

不調が見えにくいテレワークの落とし穴

キーボード
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テレワークはうつ状態を悪化させやすい環境だということをご存知でしょうか。出社していたら周囲が気付くであろう変化が、テレワークでは気付かれず放置されるからです。そのため症状は悪化の一途をたどります。

一緒に生活している家族が気付くとも限りません。家族が普段見ているのはプライベートの姿であり、仕事をしている姿を見る機会はないわけです。ですからテレワーク中に何らかの変化があっても、家族はそれを「変化」としてとらえないでしょう。

その結果、プライベートの時間にまでうつが浸潤してしまうのです。

テレワークうつを防ぐのはもちろん、その兆候にいち早く気付いて健康を取り戻すためにも「テレワークうつ」の症状や原因を知っておく必要があります。

メンタル不調のサイン

オンライン会議
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テレワークうつの症状はうつ病とほぼ同じで、本人が自覚しやすい心身の症状と自覚しにくい症状が現れます。

自覚しにくい症状は第三者が見たほうが分かりやすく、オンライン会議の小さな画面からでも不調のサインが読み取れる可能性があります。

精神面の症状

極度の憂鬱感や落ち込み、焦りや不安が心の中を占拠します。心は休む暇がなくエネルギーがどんどん消耗していきます。

エネルギーを使い果たすと何に対しても興味・関心がわかなくなってしまいます。この状態で仕事の継続は難しいでしょう。

身体面の症状

自分で気付きやすいものとしては、特に原因もなくお腹の調子が悪い、食欲が落ちるといった症状です。また「椅子が合っていない」「座りすぎ」などで片付けがちな肩こりや腰痛も、実はうつの症状の1つに挙げられます。

うつのサインとして有名なのは不眠ですね。これをきっかけに病院を受診する人は多くいます。なかなか寝付けない・何度も目が覚めてしまう不眠は疲れを蓄積させ、精神面にも影響を及ぼします。

第三者にも見える症状

何となく表情が暗い、呼びかけに答えない、反応が遅い。こうした変化はオンライン会議でも気付けるかもしれません。

目に見える変化をおかしいと感じる「感度」を持っておきたいですね。

テレワークうつの原因はさまざま!

コーヒーを飲む人
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テレワークに移行してからうつ状態に陥っているのですから、テレワークやそれに関連する物事に原因があると考えるのが妥当でしょう。

テレワークうつの原因を考える場合「在宅勤務になって変わったこと」に着目してみてください。

周りが見えないことによるアクセルの踏みすぎ

職場では同僚の働きぶりや上司の機嫌、褒められている人・怒られている人、抱えている仕事量まで見ようとしなくても様々なものが見え、聞こえていました。同僚や上司を見て、自分の相対的ポジションを確認することができていたわけです。

リモートワークではこれができません。同僚は自分より仕事をして成果を出しているかもしれない……という不安から、仕事を断れなくなります。どれくらい頑張ればいいのか分からないのです。

アクセルを踏んでも踏んでも拭い去れない「足りないかもしれない」という不安がテレワークうつの原因の1つです。

今までできていたことができないストレス

声がかけやすい職場
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仕事の途中でお茶を買いに行ったり、廊下で会った後輩と雑談したりするのはオフィスの日常でした。しかし在宅ワークに移行してからは全て自宅で完結。雑談相手はいません。

仕事に行き詰まったとき「ちょっといい?」と気軽にしていた質問もテレワークではできません。パソコンの画面を見せて「ここが〜」と説明できていたのに、今はキャプチャを撮って文章にして……という手間が必要です。

職場では当たり前にできていたことが在宅ではできなくなりました。

「ちょっとした質問」が解決できずに仕事の進捗に影響が出ることもあるでしょう。質問しにくい環境になったせいではなく「自分の能力が低いせいだ」という自責がうつ状態を招きます。

通勤がなくなり体を動かさなくなった

駅まで10分、駅から会社まで3分。たったこれだけでも運動です。歩くことで全身に血液が巡ります。立つ・歩くという動作は全身を使っていますから、通勤がなくなれば自ずと運動量が減ってしまうのです。

入院経験がある方は分かりますね、たった数日寝込んだだけで体力は落ちます!体力が落ちると疲れやすくなり、集中力も落ちます。これだけでも仕事に対するマイナスの影響が想像できますね。

運動によって分泌されるホルモンには不安を取り除く作用もありますし、運動で疲れれば良い睡眠がとれます。体を動かさなければこうしたプラスの影響を手放すことになります。

たかが通勤、されど通勤。通勤がなくなっただけで身体はうつに傾きやすくなるのです。

仕事が減ることによる存在意義の低下

状況が見えないストレス
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テレワークで仕事が減った方はアクセルを踏み込めない状態です。サボっていると思われていないか、評価はどうなるのかといった不安が生じます。

だからといって「何か仕事ありませんか?」と簡単に訊ける環境ではありません。チャットで説明してもらう手間を考えると……遠慮してしまいます。

これが続くと会社に必要とされていないと感じ、声を掛けてくれる上司に対しても不信感を抱くようになるでしょう。

感じたことのない孤独

組織で動くのが苦手だから1人で仕事ができるのは嬉しいと考えていた方でも、感じたことのない孤独感によってテレワークうつになるリスクがあるのです。

しんと静まり返ったオフィスにも人の気配はあり、時々電話が鳴ることもあります。キーボードを叩く音もします。働く人たちはこうした音を無意識に感じ取っています。

一人暮らしでテレワークを始めた場合、聞こえるのは自分の音だけです。普段から同僚に話しかけることがないとしても、同僚同士の話にちょっと耳を傾けることはあったでしょう。テレワークではそれもなくなります。

音や気配という体で感じていたものがゼロになる初めての経験は、孤独感をより強めます。

テレワークうつを防ぐ方法

タブレットとノート
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テレワークに移行すれば誰にでもリスクがある「テレワークうつ」。サインを見逃さずに早期発見することが重要ですが、そもそもテレワークうつにならない環境にしておきたいものです。

どのようにして防げばいいのでしょうか。

上司だけでなく同僚との対話を増やす

テレワークでは上司とのミーティング頻度を増やしましょう!というマネジメント術が知られています。しかし部下は上司に「ちょっとうつっぽくて」と気軽に話をするでしょうか。筆者は……、しません。

上司ではなく同僚とのコミュニケーションの時間を取るほうがリラックス効果が得られるはずです。しかし会社として取り入れるのが難しいため「課題」でもあります。

会社側の対応となりますが、1つの方法として仮想オフィスの導入が挙げられます。

例えばRemottyの場合、「ちょっといい?」がリモートワークでもできます!会社で何らかのチャットツールを導入している場合でも、Remottyと連携させることも可能です。

テレワークうつを未然に防ぐため、早い段階でコミュニケーションツールを整備しておくといいですね。

個人的な話ができる同僚と現状共有

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同僚と個人的なつながりがあるなら、LINEやメールを活用して近況報告をしてみてはいかがでしょうか。

誰かと会話すると、それまで自分の思考しか入っていなかった頭の中に他者の情報が流れ込んでくるので、思いの外リフレッシュできます。また仕事の状況を共有することで自分の相対的ポジションが分かりやすくなります。

意識的に運動不足を改善

毎日運動をする、という決め事を継続するのはなかなか難しいものです。でも運動は「しよう」と思わなければできません。

1日1回コンビニに行く、お昼を食べたら町内をぐるっと一周する、毎朝ラジオ体操をする。何でもいいので無理なくサボらずできる運動を見つけて、意識的に身体を動かしましょう。

CHECK

サボってもいいんです!サボることが自責につながる方は、サボりようがない簡単な運動を取り入れましょう。

部下の仕事量を把握する

カレンダーを見る男性
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忙しくしている様子も、暇そうにしている様子も見えないのがテレワーク。能力が高い人は仕事が早く計画性もあるため、仕事を断りません。結果タスクが集中する傾向です。過労はうつを引き寄せます。

部下と対話の時間を設けることも大切ですが、その前に仕事量が適切かどうか確認してみてください。1週間でどの業務にどれくらい時間を割いたのか、ざっくり訊いてみるといいでしょう。

能力に応じた業務をまんべんなく行き渡らせるのは上司の仕事です。メンタルヘルスで気になることがあれば、産業医との面談を勧めてみるといいでしょう。

意識して休む

オンとオフの線引きが難しいテレワークでは、休むにも「意識」が必要です。休むぞ!と気合を入れて休んでください。勤務中にリモートデスクトップを使っている場合は接続を切り、チャットも閉じましょう。

CHECK

仕事とプライベートで同じパソコンを使う場合は、仮想デスクトップ機能でオンオフを切り替えるのもオススメです。

みんなが手探り、だからその手を取り合おう

手を取ろう
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会社も上司も同僚もテレワークの準備に時間を掛けてきたわけではなく、手探り状態で働き方を模索しています。もし探る手に気付いたら、ぜひその手を取ってください。探る手に誰かが触れたら、拒まず頼ってください。

メンタルのSOSはなかなか出しにくいものです。最近はオンライン相談ができる病院も増えていますので、同僚や家族に話しにくければオンライン相談を活用しましょう。

従業員に向けて情報発信ができる上司は、チーム内のテレワークの様子を共有してみてはいかがでしょうか。ご自身のちょっとした失敗談がチーム内に安心を届けるかもしれません。

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About the Author

中山沙織
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一帖半執筆工房代表。

フリーランスに転身後、ライターからエディター・マネージャー・GMに至るまで全てリモートワーク。

現在はデジタルマーケティング企業の人材育成コンサルタント。

趣味は写真撮影とRAW現像とデジタルガジェットを見てニヤニヤすること。