2021年3月までは会社員だった筆者。
退職するまでに約2年半の間、会社員とフリーランスを兼業していました。
この期間、二足のわらじを履いていた筆者が、「会社員×フリーランス」の働き方について本音で語ります!
会社員×フリーランスになるまで
筆者は副業として「フリーランス」という業務形態を選びましたが、最初から決めていたわけではありません。
本業とのバランスがうまく取れる働き方を模索した結果、結果的に副業フリーランスという形に落ち着きました。
まずはそんな筆者の当時の本業と、副業フリーランスになった経緯についてご紹介しましょう。
今回の記事では、フルリモート案件を請け負うフリーランスを前提にしています。出社必須の案件は今回のケースに当てはまりません。
ごく一般的なオフィスワーカーとは全く異なる会社員生活
筆者が勤めていたのは、イベント関連の仕事を扱っている会社。勤務はシフト制で、出勤先は毎日バラバラ。
勤務時間はとても不安定でした。
- 朝から晩まで15時間以上拘束
- 2時間程度の実働で帰宅
- 始発で出勤・終電で帰宅
- お昼過ぎからのんびり出勤 など
また、多くの人がイメージするシフト制勤務と異なるのが、先のスケジュールの不安定さです。
イベント自体が急遽開催中止になれば、もちろん仕事はなくなります。
状況は日々変動するので、社員の勤務スケジュールもせいぜい10日先までしかわかりません。
しかもここで確定するのは、「いつが出勤日でいつが休日か」という大まかな予定だけ。時間も勤務地も確定ではないのです。
数日前に勤務地が変更になるのはまだいい方で、時には前日夜に勤務地や勤務時間が変わることも……。
(深夜に入った連絡に気付かず、翌朝起きてから勤務地の変更を知っったときは焦りました)
とにもかくにも動きが激しく、安定しない。そんな仕事をしていました。
不規則勤務の傍らで始めたフリーランス
当時の働き方を思い返して気付いたことがあります。それがコチラ↓↓
リモートワークができるフリーランスとシフト制勤務の会社員は相性抜群です!
筆者のように勤務地や勤務時間が安定せず、かつ休日も不規則な人が副業を始めると仮定しましょう。
この場合、例えばコンビニやカフェ店員のような「指定の曜日・時間に出勤する」形での副業は、物理的に不可能です。
仮に毎週シフトを調整してくれる良心的な副業先があったとしても、前日の夜になって「すみません、明日は急に本業が入ってしまって……」なんてことが頻発するようでは、きっと対応しきれません。
つまり、筆者のような不規則勤務者にもできる副業は、時間にも場所にもとらわれずにできる仕事に限られていました。
この条件が、リモートワークやフリーランスの特徴にぴったり合致!
万が一、急に翌日の勤務が変更になったとしても、副業への影響はほぼありません。
変動の激しいシフト制勤務に合わせて柔軟に対応できる、フリーランスの自由度の高さが副業を可能にしてくれました。
シフト制勤務とフリーランスが相性抜群な理由
副業フリーランスのメリットは、不規則なシフト制勤務の会社員でもできることだけではありません。
クライアント企業との打ち合わせに参加しやすい
当時契約していたクライアントは、平日5日間が営業日でした。
一方で、前述したとおり筆者には固定の営業日がなく、イベントの少ない平日に休むことがほとんど。
そのため、先方の営業時間内に開催されるミーティングにも、スムーズに参加できました。
もし筆者が一般的な会社員と同じく、平日5日間9:00〜18:00は会社で仕事をしていたとしましょう。
この場合、フリーランスとしての仕事に着手できるのは帰宅後、おそらく食事・入浴・家事などやるべきことを全て終えてからです。
当然その時間帯にはクライアントは営業を終了していますから、ミーティングは設定できません。
不規則な勤務だったからこそクライアントとコミュニケーションをとる機会がしっかり確保でき、そのおかげで業務を円滑に進められたのだと思います。
本業の合間にも仕事が進められる
本業の勤務場所・勤務時間は日によってバラバラ。
通勤に片道2時間以上かかる日があったり、勤務時間が長くても休憩をたっぷり取れる日があったり……と様々でした。
「仕事」している時間よりも、長い移動時間や無為に過ぎていく休憩時間がツライ……。
誰もがため息をつきたくなるこんな日は、絶好のリモートワーク日和!
本業の拘束時間が長い分、帰宅後に十分な時間は取れません。
その代わり、通勤中や本業の休憩中にスマホを使って少しずつ仕事を進めることができました。
フリーランスは勤務地や勤務時間に縛りがないことが魅力のひとつ。だからこそ、こうした隙間時間を埋めるような働き方もできました。
いいことばかりではない…シフト制勤務だから困ったこと
シフト制勤務のおかげでフリーランスとして動きやすかった反面、そんなシフトのせいで困ったこともあります。
納期前のシフト変更
最も多かったのがこれ。非常に困りました。
筆者の場合、直近の本業のスケジュールを確認したうえで、クライアントに納期の申告をしていました。
納期申告後に本業のスケジュール変更が発生しても、納期の変更はできません。
「今週は比較的余裕があるから……」と多めに仕事を請け負ったものの、実際は「全然作業時間が取れない! 納期に間に合わない!」とバタバタすることも……。
幸い、移動中や本業の合間にスマホで進められる仕事だったから良かったものの、シフト変更が発生するたびにヒヤヒヤしていました。
作業効率の悪さ
移動中や本業の合間に仕事を進めることもあった、と言いましたが、出先で使えたのはスマホのみ。
パソコンを使用して仕事をするより、当然効率は落ちてしまいます。
複数のページ・アプリを並べて表示できるパソコンと異なり、スマホの小さな画面では表示するページを都度切り替えなければならず、非常に手間!
またパソコンのキーボードを使った文字入力と比較して、スマホでは1.5倍近く時間がかかってしまいます。
納期が迫っていたときはとくに、作業効率の悪さがストレスでした。
情報漏洩のリスク
どこにいても仕事ができるのはリモートワークの強みですが、自宅以外の場所で仕事をするときは情報漏洩に気をつけなくてはなりません。
筆者は納期に追われたとき、電車内や勤務先の休憩スペースで仕事を進めていましたが、どちらも不特定多数が出入りする場所。
もし隣に座った人が、もし後ろを通った人が、こっそりスマホの画面を覗いていたら……。
自意識過剰! そんなの誰も見ていないよ! と感じる人もいるでしょうが、扱っているのは大切な情報です。それを守るためなら自意識過剰なくらいがちょうどいい!
自宅以外で作業を進めるときは、常に周囲からの視線に気を配っていました。
仕事をしながら周囲を警戒する。重要なことですが意識が分散されるので、作業効率の面では少々苦労しました。
万が一情報漏洩を起こした場合、雇用されていないフリーランスの立場はとても不利です……。
どんな生活スタイルにも馴染むのがフリーランスの魅力
どんな働き方にも、いい面と悪い面があります。もちろん、フリーランスも同じです。
副業フリーランス時代は働きやすかった一方で、大変なこともたくさんありました。
でも筆者は、副業としてフリーランスを選んだことに後悔はありませんでした。
なぜなら、人それぞれ異なる生活スタイルにぴったりフィットする柔軟さを持った働き方だから。
かつての筆者同様シフト制で働く人の中には、スケジュールの不安定さを理由に副業を諦めてしまった人もいるのではないでしょうか。
そんな人たちにこそ、フリーランスという働き方を知ってほしい と思っています。
様々な生活スタイルにマッチするフリーランスなら、「副業したい!」という願いを叶えることができますよ。
※本記事のライター・マスダキミさんの働き方インタビューもぜひご覧ください!