ワークスペースの主役ともいえるワークデスクは作業効率を左右する超重要ワークアイテムです。
効率重視で選んでも部屋に入らないサイズだったり、サイズを重視しすぎて使い勝手が悪かったり……。決して安くない買い物ですから慎重に選びたいですね。
今回はテレワークを快適にするデスクの選び方とポイントをご紹介します!
まずはデスクで行う作業を明確にする

テレワークをきっかけに購入したデスクを仕事以外に使うことはありませんか?プラモデル製作に使う人、日課にしている日記を書くのに使う人もいるでしょう。
パソコン作業しかしない場合でもノートパソコン1台で仕事する人とデュアルディスプレイで仕事する人では最適なデスクが異なります。
- そのデスクでどんな作業をするのか(打つのか書くのか両方なのか)
- 複数の作業をするならどれがメインの作業なのか
この点を明確にした上で、作業しやすいデスクを選ぶといいでしょう。
デスクをどこに置くか明確にする

広いスペースが確保できるならデスクの選択肢は豊富。しかし日本の住宅事情を考えるとスペースは限られるでしょう。
リビングの一角に大きなデスクは置けません。置き場所を決めず自宅内ノマドワークをするなら折りたたみデスクがいいですね。家具と家具の間に置くならデスクの横幅に制限がかかります。
- デスクをどこに置くのか
- 移動することはあるのか
この点を明確にした上で、サイズ検討に入るといいでしょう。
作業効率は奥行きで変わる!

まずは設置スペースに収まる横幅でデスクを選ぶことになります。例えば筆者のワークスペースは幅90cmしかないので、横幅80cmのデスクを選びましました。しかし奥行きは60cmを確保。
横幅に制限がかかるなら、ぜひ奥行きにこだわってください!
横幅120cmあれば十分
選択肢が豊富なのは100cm〜120cm幅のワークデスクです。
一般的に両腕を伸ばした長さ=身長といわれていますから、120cm幅のデスクで「広すぎる」「届かない」ということはありません。L字型デスクの場合は横幅150cmのものもあります。
ゲーミングチェアやゆったりとしたオフィスチェアを使う場合は椅子を収めることを考えて、最低でも横幅80cm以上はとっておいたほうがいいでしょう。
快適に作業するなら奥行き60cm以上をチョイス!

デスクの奥行きは作業効率を左右する重要な要素です。会議室の長机の奥行きは45cm、これを基準に考えてみましょう。
- 45cm:モニター台とキーボードを置く程度
- 60cm:モニター台とキーボードとA4の資料が縦並びに置ける
- 75cm:モニター台とキーボードとA4の資料を縦並びに置いても余裕がある
書類仕事を挟むなら少なくとも奥行き60cmは必要ですね。可能なら75cm以上確保したいところです。
ディスプレイアームを使えば奥行き45cmのデスクでも作業スペースは確保できますが、天板に剛性が必要です。また奥行きが短いとディスプレイと目の距離が近くなるため、27インチのディスプレイが「大きい」「近い」と感じます。
奥行きを補うキーボードトレー
狭い部屋やリビングの一角にデスクを置く場合は奥行きも制限されることがあるでしょう。その場合はキーボードトレー付きのデスクが便利です。また後付けできるトレーも販売されています。
Bauhutteのキーボードスライダーは奥行きが30cmあるので、デスクの奥行きを45cm→70cm程度まで拡張できます。
※天板裏に補強パイプが通っていると、トレーが設置できないことがあります。
デスクの横幅は120cm、奥行きは75cm以上あると快適!外付けグッズも活用しよう。
構造はガッシリ?軽量?今後のことも考えよう

サイズに並んで重視したいデスク選びのポイントが構造や剛性です。
自分のテレワーク環境にはどんなデスク構造がベストなのか、じっくり考えましょう。
生活スペースに置くならコンパクトかつ移動できるデスク
個室が確保できず家族の生活スペースにデスクを置く場合、奥行きも幅も制限がかかります。毎日片付けて、なんて言われる可能性も……。
折りたたみデスクは軽量でコンパクト、休みの日は畳んでおけます。ちょっとした家事に使うこともできるので、テレワークがいつまで続くか分からない場合に「とりあえず」で購入しても無駄にはなりません。キャスター付きデスクなら家庭内ノマドにも最適です!
ゾーンに入りたいならパーテーションつきデスク
家族の視線が気になって集中できない!仕事中にゾーンを求める方はパーテーションつきデスクがベストです。
Think Lab HOMEのデスクは木材原料のダンボールを使っていて軽量・工具不要の簡単組み立て式。天板の奥行きは50cm確保されています。
注目すべきは奥のパネルに穴(空間)があること!PCやデスクライトのケーブルをデスクの向こうに落とすことができ、机上がすっきりします。
Think Lab HOMEはシンプルで機能性が高いワークスペースを求める方にぜひオススメしたいメーカーです。
テレワーク継続ならデスクに安定感を求めよう
軽量デスクはちょっと膝をぶつけただけでデスクが傾いたりガタついたり、パーテーションデスクは圧迫感が気になるところ。紙素材のだと荷重によって変形することもあります。これらを気にしながら長時間仕事をすると姿勢が定まらず、圧倒的に疲れます。
この先在宅勤務継続が決まっているなら、天板・脚ともに剛性が高いデスクがオススメです。
アイリスプラザのパソコンデスクはアジャスターで脚の高さの微調節ができます。どんなに剛性が高いデスクも経年劣化は起こるもの。いいものを少しでも長く使うことを考えると、アジャスターは助かります!
テレワークは一時的でもお子さんがデスクを使う可能性あり!
ディスプレイアームを使うなら剛性の高い天板を
ディスプレイアームは天板を広く使うための救世主ですが、デスクに取り付ける場合は天板の厚みや剛性に注意が必要です。
ディスプレイの重さは23インチで3〜4kgほど。アーム自体も同じくらいの重さです。この重さがデスク天板にかかるわけですから、薄い合板はあっという間に変形し、場合によってはアームが外れてディスプレイもろとも落下……。
筆者が使っているサンワダイレクトのデスクはモニターアーム対応の記載があり(板厚16mm)、安心して購入できました。現在21インチのモニターを2台設置していますが、天板の変形は見られません。
散らかしマスターは収納重視

すぐ物をなくす筆者がデスク購入後「しくじった!」と感じたのが、デスク収納の少なさです。
あらゆる物を手の届く範囲に置いておきたい人は、収納も兼ねたデスクを選んでくださいね!
棚はサイド or 取り外せるのがベター
サイドに大きな棚がついているデスクならプリンターや備品まで置くことができます。フリーランスの場合、まだまだ必要な紙の領収書や確定申告の紙出力。これらも棚の下段で管理すればスッキリ。設置スペースに余裕がある場合は棚付きのデスクがオススメです。
ただし棚が正面についているデスクはよく考えてから購入してください。今後ディスプレイアームを取り付ける可能性があれば、やめておいた方がいいでしょう。あるいは棚が取り外せるデスクを探してみてください。
引き出しは後付け可能、でも天板をチェック
後付けの引き出しで収納力をアップさせることもできます。サンワダイレクトの後付け引き出しはクランプ式なので見た目がちょっと……の方、粘着テープを使うタイプもあります。
天板裏に補強パイプを通している場合は設置が難しいかもしれません。筆者のデスクは補強しているため後付けができません。アイディア募集中です。
「ばえ」るデスクはやる気を引き出す

お気に入りの空間で仕事をするとなぜかやる気が出ます。これは科学で解明できません。
ワークデスクはインテリアですから、誰かに見せたくなる「ばえ」デスクを選んでやる気アップにつなげる、という選び方も正解です!
ケーブルをとことん隠してスッキリ「ばえ」デスク
何の変哲もないコクヨのデスクですが、天板の奥と下にトレーがあり、OAタップやコンセント・USBハブなど「机に出しておきたいけれどゴチャッとする」物・配線を落としておけます。
天板より低い場所に落とすので視界には入らず、それでいてアクセスを妨げません。
脚の形状に「ばえ」を見出す
デスクのおしゃれ要素はいくつかありますが、比較的目が行きやすいのが脚の形ではないでしょうか。
ゲーミング界隈で人気のZ型フレームですが、通常の4本脚デスクとは一線を画すデザインで、ワークデスクとしては非常に新鮮ですね。また天板もクラシカルな印象で総合的に「おしゃれ」な雰囲気です。
快適なデスクは人それぞれ

使用する機器や設置する環境、確保できるスペースによってデスクの選択肢が変わります。中でも確保スペースは「どうにもならない要素」ですから、まずはデスクサイズを決めるところから始めましょう。
見た目については「かっこいいな」と思ったものが正解!というのが正直なところです。見た目にこだわらない方はとにかく機能性重視が正解ですね。最近は昇降式デスクも人気があります。
どうにもならないサイズ問題をクリアしたら、あとはご自身が「買ってよかった!」と満足できるデスクを選んでみてください。